100305中之島哲学コレージュ/シネマ哲学カフェ『精神』
明日は中之島哲学コレージュ。
その前に、いいかげん前回のレポをせんと・・・。
色々書きたいことはあるものの、考えすぎると書けなくなっちゃうので、簡単に。
京阪なにわ橋駅構内のアートエリアB1で開催している中之島哲学コレージュ、
3月5日(金)のシネマ哲学カフェには、70名もの方が来場してくださいました。
ドキュメンタリー映画『精神』を鑑賞したあと、みんなで感想を述べ合い、
「正常」と「異常」の区別や、それらの区別と医療の関わりなどについて考えることができました。
カフェマスターの西川さん(精神病棟で看護師の経験あり)に、
映画を観ただけではわからない薬の副作用や精神科での治療についてフォローしていただき、
修了後もその場に残って質問したり、感想を述べ合ったりする方もおられました。
個人的には、精神科特有の事情よりも、
必要な社会的サポートを得るための診断が
「正常/異常」それ以上の意味を帯びてしまうというという
医療がもつ社会的効果について改めて考えさせられました。
障害者手帳を申請するかどうか迷う患者に医師が言った言葉、
「あんたが障害ということに偏見をもってないならええと思うけどな」
(正確な表現とは少しちがうかもしれませんが)というシーンが象徴的。
この問題については、今後も引き続きゆっくり考えていくつもり。
こんな本も出てるんですね。
精神病とモザイク タブーの世界にカメラを向ける (シリーズCura)
- 作者: 想田和弘
- 出版社/メーカー: 中央法規出版
- 発売日: 2009/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 6人 クリック: 71回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
2月にも映画の上映をしましたが、
今回の企画は、大阪大学文学部の学生さん、しかも大学院生ではなく学部4回生の企画。
今後もこのようなチャレンジングな企画がでてくるといいなぁと思います。
さて、明日の中之島哲学コレージュは・・・
3月17日(水)哲学カフェ「対話力を鍛える/批判する」
批判とは何なのでしょうか。批判することによって、議論はより一層深まります。今回の哲学カフェでは、どのように質問すれば議論に批判的にかかわることができるのかを考えながら、実際の議論に挑戦してみましょう。
- 時間:19:00-21:00
- 場所:アートエリアB1(京阪なにわ橋駅構内)
※詳しくはこちらをご覧ください。