反応する

ここんとこ、自分で哲学カフェや哲学的対話の進行をするだけでなく、
いろんな人の進行をみたり相談を受けたりする機会が増え、
進行役の役割や進行の仕方についてあれこれ考えることが多い。


[http://d.hatena.ne.jp/e-matsu145/20100228/1267344639:title=前に
「進行役も含めて誰にも対話をコントロールすることはできない」
というようなことを書いた]けど、
じゃあ、進行役って何をするんだろう?


わたしのばあい、「コントロールする」「リードする」というより、
「反応する」という言葉がしっくりきます。
反応の仕方はいろいろ。

  • あいづちをうつ

「うんうん」、「なるほど」、
「へー」、「面白い視点ですね!」
「う〜ん、むずかしいなぁ」

  • 発言者に説明を促す

「なんで?」、「どうして?」
「たとえば、どんなとき?」
「○○ってどういうこと?」、「○○と●●はどうちがうの?」
「それはテーマとどう関わるの?」
「それって、さっきの意見と同じ?」

  • 別の人に発言を促す

「今の意見について、質問はありませんか?」
「これには反論がありそう!」
「ということですが、他の方はどうですか?」
「今の点は重要なので、他の人の意見もきいてみましょう」

  • 道標をつける

「新しい論点がでてきましたね」
「さっきの意見と似てるけど、この点がちがいますね」
「これはさっきの意見に対する反論かな?」
「ここまでは理解できたけど、ここんとこがよくわからないなぁ」
「議論が錯綜してきました」
「その話、さっきもでてきましたよね?」


進行役の反応の仕方によって、参加者の反応(発言の仕方)もかわってきます。


それぞれについて簡単に説明したいところだけど、
ネットの調子が不安定なので今日はここまで。
気が向いたときに、ちょっとずつ考えていくつもり。