本日は中之島哲学コレージュ

「哲学への権利」のときに知り合ったOさんから電話。
「今日の中之島哲学コレージュにはいくの?」
はい、スタッフなのでいきますよ。


「贈与」テーマの3回目。
本日は「無償の贈与はありうるか?」というテーマの哲学カフェ。


関心のある方はぜひ気軽にぶらっとご参加ください。
一時の暑さはどこへやら、最近ちょっと肌寒かったりもするので、
はおりもの一枚、巻物プラスしてお越しいただければ幸いです。



それから。
いいかげんあの話をしめとこう。


[進行役は何をするのか]反応する(4)道標をつける


「道標」という言葉が適切かどうかわからないけれど、
これができてるときは「今日の進行よかったね」といわれることが多い。
それぞれの発言同士の関係を示しながら、
いま自分たちが議論のどこにいるのか示します。


「新しい論点がでてきましたね」

「さっきの意見に対する反論がですね」

「さっきの意見と似てますね。どこがちがうかな?」

「ここまでは理解できたけど、ここんとこがよくわからないなぁ」

「議論が錯綜してきました!」

「その話、さっきもでてきましたよね?」


わたしは進行役について説明するときよく「議論を交通整理する人」というんですが、
実際には整理なんてしきれないし、それでいいとおもってます。

とはいえ、目の前の草花に夢中になって歩いてると、
自分がいまどこにいるのかわからなくなることがある。
議論のなかでもそういうことがあります。
だから、歩いたところに印をつけておく。


ときには(めったにないけど)要になりそうな意見には名前をつけておきます。
「友だち自然淘汰説」とかね。


とくに「同じところを何度もぐるぐるしてるなぁ」ってときは、
そこが突破口になることが多い。
それに気づいてからは、「さっきもきいたから」とあっさりすますより、むしろ
ぐっと踏みとどまってそこに何があるのかじっくり考えてもらうようにしています。


「哲学するとは、思考の地図を描くことだ」と言ったのは誰だったっけ?
フーコー? それともフーコーについてのドゥルーズの言葉だったかな?)



と、ひととおり、進行役としての自分が何をしているのか書いてみた。
これらは、わたしはこうしてるっぽいよ?というだけの話。
進行役によって色々です。
でも、困ったときに使えるコツもあるので、参考になれば幸いです。