岡山県立美術館で「中学生鑑賞教室」に遭遇

6月末から岡山で暮らしています。
昨日、岡山県立美術館「パスキンとエコール・ド・パリ展」へ行ってきました。


ついでに「岡山の美術展」を覗くと、ちょうど「中学生鑑賞教室」の最中。
あちらこちらで絵の前に中学生4〜5が集まって、何やら話しています。


これが、あの、「対話型鑑賞」か!


絵をみるのもそこそこに、こっそり(?)様子をうかがってみました。


各グループは中学生4〜5人+ファシリテーターらしき大人が2人。
ファシリテーターが「この絵をみてどう思う? 自由に言ってごらん」、「この暗い部分についてはどう思う?」と促します。
子どもたちは、
「この犬はこの人を助けてるところなんじゃないか」
「ここを引き立てるために、ここは暗くしてるんじゃないか」
など、それぞれ思い思いに絵を解釈していました。
時間は1作品につき20分ぐらい。


残念なのは、他の鑑賞者の邪魔をしないように、声が小さくてあまりききとれなかったこと。
確かに、静かに絵をみたい人もいるだろうけど、せっかくだからもっとききたかったな〜。
いっそ、「この日は対話型鑑賞の日です」と堂々と宣言して、大人も一緒に参加できたらいいのに!
なんておもっちゃいました。


それに、絵の解釈だけじゃなく、絵をみてどう思ったかももっとききたかったぞ。
「これはどんなシーンか」とか「これはどんな技法をつかってるか」とか、
そういうのはやっぱり知識がないと限界がある。
必ずしも「正しい観方」じゃなくてもいいけど、
明らかに「間違った解釈」というのが存在するのも事実。
そうじゃなくて、もっと目前の絵が自分にどんな影響を与えるのかとか、
その作品と自分の関係、あるいは「みること」そのものを問い返すような、
そんな対話ができるといいなぁ。


というわけで、やっぱり私はミルトークが好きです。
ひとつの作品について2時間ぐらいみんなでじーっくり話し合うの。
次回のてつがくかふぇ@せんだいはそんな感じになるのかな?
遠方なので、行けないのが残念です。